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こんにちはイマイズミです。
やっと春らしく自転車がたのしい季節になりました。
どうしたって重だるい冬用のウェアから開放され、のびのびと暖かい風の中を自由に走るのは
とっても気持ちいいと思いませんか?
ただ思うままに純粋に走る、それだけでとても気分が晴れるよう。
力強くリズミカルにペダルを踏んで、大きく自然のなかで呼吸をすると、花粉症のくしゃみすら忘れます。
(山ではなんともないのに、街に戻ってくるととたんに鼻がムズムズしてくるのはなぜでしょう?)
今日は商品紹介ではないので、自転車店スタッフの雑記ブログだと思ってください。
暖かくなれば、休憩と称して外でのんびりするのもいいもので。
こんな季節にハンモックを1つお供にしてみてはいかがでしょうか。
気持ち良く自転車乗って…
じわーっと汗かいて…
バフっとハンモックに全身あずけてゆらゆらしたら、最高ですよ。
私自身、最近ひとりライドのお供にハンモックを持つようになって、
思っていたよりも、自転車との親和性の良さを感じています。
3つの気づきがありましたので、お話させてください。
その①ライドの質を下げない軽量コンパクトさ。
サイクリングにおいて走りを突き詰めれば、荷物は最低限にしたいもの。
「数グラムにも拘って組み上げたバイクに乗っているのに、なんで余計なものを積まなければならないか。」
そんなシリアスレーサーの声が私の心に刺さります。笑
たしかに、ただ走ることそのものが目的であれば、ハンモック等全く必要のないものです。
ましては、いつものルートをベストタイムで走ることが最上の喜びであるようなレーサーには尚更です。
しかし、大袈裟に考えてしまうかもしれませんが、
ハンモックとは、ある程度軽量なものを選べば、それほど走りに影響するようなお荷物にはなりません。
私所有のこの『cocoon Ultralight Mosquit Net Hammok』は展開サイズ325cm×145cm。
蚊帳一体型のうえ、一人用ではわりと余裕のあるサイズですが、
これが収納すると、わずかペットボトル1本ほどの大きさになります。
重量はと言うと、500mlペットボトル飲料同等。
ハンモック+ツリーストラップ(木に巻き付ける)でも550g程度でした。
さらに、蚊帳のないものやサイズ、マテリアルの布素材を切り詰めたものであれば、150−300gほどのハンモックも存在します。
これはつまり、(ドリンク)ボトルを1本追加して持ったと同じだけということです。
実際、収納バッグに入れても少し潰れる余裕があるので、クラシックなステンレスケージにはこんなふうに入れることができました。
見た目は輪行バッグのようです。
(ただ、これにはすこし検討の余地があります。
ライド中、不意の水溜りや路面の汚れを拾ってしまうと、その時点で優雅な休憩タイムは崩れ去ってしまいます。
もしこのような積み方をする場合は、防汚性のあるパックなどに入れておきましょう。)
積載には、ハンドルバーバックやフレームバック等ボトル1本入る大きさのものがあればOKです。
エマージェンシーツールをボトル積載にすれば、ミディアムサイズのサドルバックでもいけそうですし、そんなもの持っていないという方は、いっそジャージのポケットにつっこんでも。
まずはやってみて、徐々に自分流のスタイルを作っていきましょう。
その②設置撤収の簡単さと対応力の広さ
ハンモックは非常に簡単な構造のため、慣れてしまえば1~3分程度で設置撤収できてしまいます。
良さそうな場所を見つけたら、汗が乾く前に設置完了です。
さらに、地面が坂で傾いていたり、雨上がりで濡れていても全く問題がありません。
これは大きなポイントです。
休憩と言っても立ちっぱなしでいる必要がなく、地面に腰を下ろして汚したり、不意にジャージを枝葉に引っ掛けて傷つけてしまう危険もありません。
このことは、グラベルライドでの有効さも展望として示してくれます。
長い林道の途中でも適当な場所があれば、わずかな時間のうちに、疲れた足を投げ出してひとときの補給をとることができます。
そしてもう一つハンモックの優れた点は、そのステルス性です。
これを読んでいる方は、そうは言ってもハンモックなんてどこで張れるんだ?と思っているかもしれませんが、
勿論、どこでも張っていいいというわけではありません。
しかしながら、テントとは違いハンモック自体を明確に使用を禁じている場所は少ないため、
私有地は論外ですが、公共の場でのTPOを考えた使用をすれば、自然への影響も少なく楽しむことができます。
また、設置撤収も簡単なため、人目のつかない場所でひととき安らぐことも容易にできます。
その③いつものルートの魅力を再発見できる。
ハンモックがあれば、慣れ親しんだサイクリングルートでさえも新しい視点で再発見するように楽しめます。
里山を走っていて、ふとハンモックに良さそうなポイントを見つけると思わず止まってしまいます。
よほどの集中力があれば別ですが、
気持ち良く走り抜ける区間もあれば、なんとなくやり過ごしてしまう道もあるもの。
ハンモックを携えていると「いいとこないかな」と頭の片隅に置いておけることで、無味な時間にもグルーヴが出ます。そんな実感がありました。
安らげる環境、張りやすい木々の太さや間隔…じぶんだけのいいポイントを見つけられるかどうか。そんな風に、いつものルートをちょっと外れてみたりして遊んでもいいものです。
以上、大ざっぱではありますが、私なりにハンモックライドの楽しみを挙げてみました。
どうでしょうか。すこしでも興味を持てましたでしょうか。
当店は自転車店なので、けしてハンモックを販売したいがための記事ではありませんが、「こんなことも出来るよー」「こんな風にしたら楽しかったよー」と自転車の愉しみの幅が広がって欲しいなという思いです。
インドアサイクリングの機材の充実もあり、
実際のところは、やはり冬は外で自転車に乗る回数は減りがちです。
そもそも自転車から遠ざかってしまった方も、
この暖かい季節を感じて、「また乗ってみようかな」と思ったときに、
サイクリングを楽しむための1つ、スパイスを効かせる方法として捉えていただければなと思います。
もっと上質な時間にしたい方は、コーヒーミルや食事を用意してもいいかもしれません。
どんな道具が必要か、どうやってパッキングするか、そんなことを考えるのも楽しいです。
もし、なんとなくいつものサイクリングにマンネリを感じているのなら、ぜひ試してみてください。
また、みなさんの実験も聞かせてくださいね。
店頭でお待ちしております。
ではまたみなさん
Ride your own ride.で。
(cocoon のハンモックは通常店頭在庫品ではありませんが、準取扱品としてご用意できるようです。ご興味の方がいらっしゃいましたら、ご相談ください。また、普段使っているハンドルバーバック、フレームバックについても、また機会あれば書こうと思います。ではまた。)
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