『凄い』『ヤバい』『欲しい』『高い』 ・・・何かと噂がされるスズキ DR-Z400シリーズ。 実際にはどんな走りをするのでしょうか? 噂だけが先行したモデルなのか、排ガス規制で実は良くない・・・なんてことは無いのか!? ということで、我々スタッフ・・・メーカーの元に行って試乗体験をしてまいりました。

当社では100台以上の試乗/レンタルバイクを所有しております。基本的に実車を元に体感したリアルなイメージをお客様に伝えられるよう努力しております。それ以前に “1人のバイク好きなライダー”として体感した時、ぶっちゃけ どうなのか!? というのが重要なところでございます。


つきまして、今回のターゲットは『DR-Z400』です。かれこれDR-Z400は2007年ころに生産が終わり、かれこれ16年ぶりの復活。250㏄オフロードが各メーカーで主軸となる中、400㏄のハイパワーなエンジンを搭載した唯一無二のモデルとして、オフロードモデルにモアパワーを求める層から人気を博し、生産終了となった今でも“最強のオフローダー/モタード” と話題に上がる“隠れた名車”となっています。故に『通』 にはたまらないモデル。
この度、コンセプトはそのままに、当時の技術では成し得なかった部分を先進の技術やテクノロジーで復活させたと言うのが最新モデル。エンジンからサスペンションまで全てパワーアップされ、お値段にして2モデル共に1,199,000円(税込)という、中型オフローダーにして見れば高級なハイエンドマシンです。
ということで、下記が当社 泉バイパス店スタッフの体感レビューです。
■泉バイパス店 (店長)
どちらのモデルも今の400㏄クラスの中ではずば抜けて加速力が良いですね。最新の電子制御の恩恵もあるでしょうけど、特にSMはAモードでアクセルを捻るとフロントが浮いてくるので、かなりの力強さを感じました。A/B/Cのモード切替も大型バイクではパワーがあり過ぎて極端な差を感じないものもありますが、切り替えで特性が如実に変わります。そのパワーを受け止める足回りもしっかりとしていて完成度は高いモデルだと思います。以外にも一番出力を抑えたモードでも使えるのでいわゆる、あまり使わない“捨てモード”が無く全て実用的でした。Sの方は本格的なオフロード走行となると車格とパワーがあり過ぎる気はしますので、オフロード経験が浅い方には扱いが難しいかもしれません。個人的にはモタードの方が好みです。あとはギアが5速なのでスポーツバイクのハイスピード域までとはいかず、あくまで実用域での走りに特化させたイメージはあります。とは言え想像/期待以上に愉しめる1台だと思います。
■泉バイパス店 営業(オートバイ歴34年)
率直な意見としては『欲しい』ですね。私は趣味で自転車(MTB)もオフロードバイクも乗りますが、あれだけのサスペンション性能と加速力、止まるブレーキ性能を有して120万円というのは、畑は違えど相当なコストパフォーマンスで安いと思います。特に気に入ったのは足まわり(サスペンション)で、しっかりと動きながら接地感があり、アクセルを開けて沈み込んでからも粘りがある。オフロードバイクを多く乗ってきましたが、市販車でコンペモデル同等のサスペンション性能と実用域での快適性を兼ね備えているのは唯一と言っても良いのでは。しいて言えば400Sはオフロード走行でパワーがあり過ぎるので扱える方向け、ジャンルとして捉えれば価格面的に大型と悩みどころにはなると思います。SMに関しては・・・あれだけ軽くて、あの性能、加速力なのでメチャメチャ楽しいバイクです。
■泉バイパス店 営業
400Sはブロックタイヤなので、もう少しゴツゴツしてハンドルも振れるのかなと想像したのですが、思ったよりも一般道で乗り易かった。アクセルを開ければ70~80km/hまでは瞬時に到達するので、加速/減速を要するシーンで扱うのはメリハリがあって楽しいと思いました。他、890mmというシート高に対しては足つきは良かった。
■泉バイパス店 営業
A/B/Cモード切替に対しての走りの変化が明らかに体感出来るくらいキャラクターが変わるので面白かった。自分としてBモード以降であればツーリングや日常使いなど普通の走行でも楽しめるなと思いましたね。Aモードはかなり過激なので、そういう走りが好きな人にはたまらないんじゃないかな。オフロードやモタードタイプは初めて乗りましたけど面白かったですね。
■泉バイパス店 営業
発進時からのアクセルワーク、クラッチをつないで低速域から高速域までのエンジン出力特性が単気筒らしからぬイメージで、谷が無く滑らかに吹け上るイメージが素直で乗り易かったです。下手なクラッチミートやアクセルのつなぎ方だとギクシャクしてしまうイメージがありますけど、スリッパ-クラッチが影響して扱い易かったです。 400Sの方がサスペンションは柔らかく凹凸路面のギャップを良く吸収しているイメージ。モタードは少し固めですけど攻めたくなってしまう乗り味でした。
■泉バイパス店 メカニック
昔のDR-Zも乗ったことはありましたけど、それこそ欠点だった部分『もう少しこうあって欲しかった』といった部分を全部良くした様な走りでした。アクセルのつきも良いし足まわりのしなやかさも良く、乗り心地も良かったです。出力に関しても実際の数値以上に力があり、低回転域からトルクが太いので気持ち良いですね。値段だけ見れば高いですけど、今この作りとなると、仕方ないよなとは思うので、妥協していない分、妥当だと思います。

【総 評】
ダメなところはダメと書く予定でしたが、結果的にに絶賛されました。我々の様な二輪業界スタッフは四六時中オートバイと向き合っていますので一般の方よりも細かい部分まで感じ取ってしまうわけですが、そんな我々から見てもエンジン性能や足まわりの進化、初代DR-Z400の進化系として『素晴らしい』という声が多い結果となりました。中でもSMの評価が高く、ハイパワーなエンジン特性に対して排気量問わず楽しめる要素が高い印象。オフロードモデルSは、ハイパワーが故にやや上級者向け。価格は高額ですが、それ以上の愉しさを秘めている。といったインプレッションでした。
【私個人(スタッフK)としての考え】
過激すぎるパワーや排気量を持つバイクは、そのポテンシャルを活かせる場所でこそ最高であっても、一方で偏った高性能は万能さが減ってしまったり維持費が高額になる等のデメリットもある為、普段使いにおける実用的なスピード域や走行シーンで楽しめるモデルが1台は欲しくなるのも頷けます。複数台を持てない環境下の場合、気軽に乗ることができ、日常的に楽しめる要素が高いモデルは、乗る頻度が増えることから愛着が増し、排気量問わず長く付き合うことが出来ると感じます。DR-Z400シリーズはそんな“気軽さ”と“刺激”が詰まったモデルだと思います。
SUZUKI DR-Z400シリーズは生産数が極めて少なく、既に当社に入荷した在庫は即時完売状態です。生産数自体が少ないとなると今後も入手は困難になることが想定できます。欲しい! となれば、何とか手に入れられるよう頑張ってみますので、ご興味のある方はご相談ください。

ハヤサカサイクル 泉バイパス店/レンタル819 仙台泉店
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- 営業時間:10:00~18:00
- 定休日:火曜日・第1・3水曜日

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