SR400×1978年生まれの42歳 が貫くプライド。

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SR400×1978年生まれの42歳 が貫くプライド。

SR400が生まれた1978年(昭和53年)その歴史はあまりに長い。
何故、このバイクがここまで生き残ることが出来たのか。

『今も昔も変わらないこと』 が存在意義であると言えるのがこのYAMAHA SR400だとも言えます。
年々厳しさを増す排ガス規制に伴い、かつてあったエンジンが使用出来なくなってしまうのは言わば必然。数十年の月日が経過すれば数十年分の様々な進化があり、排ガスのみならず人体や大気汚染に悪影響を及ぼす存在は排除されるのが定めではあります。バイクにおいても同様で、進化し性能が良くなればクリーンで効率が良くなるのは当たり前。数十年も前の構造が今の規制に適合するというのはむしろ稀なケースであるとも言えますね。

そういった意味で1978年に発売したこのSR400が42年もの間、基本構造を変えず規制をクリアし、むしろブラッシュアップされている事実は驚くべきものがあります。普通に考えれば42年も昔の構造・性能が現在の技術・性能に通用するはずもありません。金属加工を行う工場側の製造マシンや様々なノウハウ、スキルは勿論、格段に進化した現在に何故、この 『SR400』 を生き残らせる意味合いがあったのか。その本質に個人的な考えで迫ってみたいと思います。(あくまで個人的です)

あえて言えるとすればその乗り味。規制が厳しくなればなる程に性能が上げる必要性があります。ですが性能を上げるということは粗削りであった『テイスト』との決別を意味します。『超高性能だけどノスタルジックな荒々しいテイスト』ということはあり得ません。難しいところがバイクの場合『高燃費』『静寂性』『速さ』『性能』等が魅力の全てではなく、乗り手の求める走りに似合った個性が無ければ魅力を感じないという部分が挙げられます。

そしてそんな性能とは無縁の『五感』に訴えかけるものの1つの中に『鼓動感』や『排気音』といった『最新ではないエンジンテイスト』があり、求める層が存在するということです。バイクに『旧車』という言葉があり車種によってはプレミアム価格で取引されるように、この『旧車』を求めるのも『旧車(古い年式・構造)にしかないエンジンテイストを手に入れたい』という購買層があってこそだと言えます。楽器や衣類、アクセサリー等においてもヴィンテージモノを求める方は必ずいますからね。

逆を言えば旧車の構造は各メーカーが進化・規制工程において既に捨て去った技術や構造でもあります。 それを捨てず『残すことが個性』として時が経過する程に魅力が増し今に至るSR400。人で例えればまさに人生経験豊かで様々な困難を乗り越えて今がある脂がのった40代といったところ。 

良い意味で昔ながらの構造を42年間守りぬいた貴重な存在だと言えます。40年以上前の乗り味が今もなお受け継がれ生き続けております。キック形式によるエンジン始動の儀式と、それにより目覚めた空冷ビックシングルエンジンは鼓動感で大きく脈打ち、生み出されたエネルギーの爆発を全身で感じながら走る個性的なテイスト。

2018年以降では、厳しい排ガス規制をクリアしながらも最新のインジェクションとECUにより最大トルクの発生回転数が5,500rpmから3,000rpmに引き下げ、マフラー内部構造を音響解析技術を駆使することで太いトルクと排気音の質が飛躍的に向上しております。

余計なものが一切ない。いや、無かった時代のまま今も変わらぬシンプルな造形。アルミ素材を多用し、金属質で品質の高い外観。一般的なモデルよりも分厚く高度なメッキ処理と塗装技術等、こだわりの造形美。 SR400に関しては2名1チーム体制で車両を組み上げる手作業の製造ライン工程があり、大量生産よりも品質維持への取組を行う姿勢がYAMAHAにとって如何にこの『SR』という存在を大切にしてきたかが伺えます。

時代は流れ、過去あった欠点への対策も出し尽くし、ただ直向きにその製品クオリティを高めたSR。2020年モデルではヘッドライト、サスペンションスプリング、ステム、ハブ、ハンドル、ローターのインナー配色をブラックに塗装し、よりメッキやアルミ素材が引き立ち、引き締まった印象を与えてくれます。

『旧車のテイストが色濃く残る壊れない新車。』そんな意味合いを感じます。次期、排ガス規制の変更に伴いSEROWが生産終了となり、間もなくこのSR400も無くなるのでは? というようなお問い合わせを多くいただいておりますが、我々の立場としましては今のところ『ご想像にお任せ致します』というところまでしかお答えできません。

現在、2020年モデルのSR400につきましてはメーカー完売となっております。
当社としましては早期発注により近日入荷した在庫2台限りで年内お取扱い終了となります。

価格は530,000円(税抜) が希望小売価格のところ 488,000円(税抜)で販売しております。
東北圏内での在庫所有は恐らく当店舗のみではないかと思います。
ハヤサカサイクル各店でお取扱い可能ですので是非、お早目のご検討をお願い致します。

最後に

これは私が自分の所有するバイク(15年所有)に対してへの想い・考え方なのですが、バイクは興味のない方からすればただの贅沢品ですし、家族を持てば自分の時間も少なくなり維持費も少なからずかかるので優先順序も変わってくるかと思います。ですが我慢しているか否かなだけであって『興味のあるもの』は生活環境が変わってもブレないはずです。

バイクに限らず自分に対して趣味や贅沢といった『愉しみ』を見つけ、継続する為に日々精進する糧とする。私の場合は1台に対する所有歴が長いので同じバイクとずっと向き合い『共に苦難を乗り越え、愉しみを共有した』という自分勝手な思い入れがブレンドされているので手放せない存在でもあります。まさにYAMAHAの動画と近かったので掲載してみました。

たかがバイクですが、されどバイク。出会いは店頭で売っている製品でしかないにも関わらず、その存在意義や意味が個人で変化し、人によっては大きな存在にすらなってしまう。そんな『バイク』という存在は中々凄いなと感じます。私はお客様にもそういったバイクに出会って人生を愉しんで頂きたいなと思っております。

自動二輪総合管理部 菅野