UL=ウルトラライト

UL=ウルトラライト

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こんにちは
お久しぶり、メカニックの今泉です。

たまにはブログを書こうかな

と思ったんですが

新入荷のバイクやグッズは残らず当店精鋭の販売スタッフに続々と紹介されているので笑

今日は、ニッチな商品を紹介します。

仙台中央店の膨大な商品群の中から、

あえて光を当てたい!

わかる人にはわかる!

でも、もっとみんなにみてほしい!!

そんな愛すべき商品を独断と偏見で紹介します。

ちょっとした箸休めだと思って、興味のある方はみてください。

コチラ!

???

薄!!

【ORUCASE】Dyneema Phone Case
オルケース ダイニーマ フォンケース です。

どうですか?

ワクワクしませんか?!笑

いきなり手強いのを選んでしまいました。

わからない人には全くわかりません(泣)

では説明しましょう。

名前のとおり、こちらは『ダイニーマ』という素材を使ったスマートフォンケース。

非常にシンプルな製品ですが、この『ダイニーマ』こそ最大の特徴なんです。

正確には…

『ダイニーマ・コンポジット・ファブリクス』略して『DCF』という素材を使っています。

(または、キューベンファイバーとも。)

鉄の8倍の強度を持つと言われるダイニーマを樹脂でラミネートした素材で、とても薄く軽いのに強靭な生地に仕上がります。
使い込むとくしゃくしゃになりますが、防水性があり(透湿性はない)、この独特な透け感とフィルムのような質感が特徴です。

このDCF。
とても高価な素材なんですが、実は、いまある分野でとても人気なんです。

こんな布地が人気って?と思うかもしれませんが、

いまこの素材は、アウトドアギア…特に”UL”(ウルトラライト)とよばれる
ロングトレイルやハイキングから生まれたひとつのカルチャーの波において、その象徴、とも呼べるくらい多くのギアに用いられていて、素材は高価ですが、日本においてもとくにガレージブランドにこぞって使用され、とても人気があります。

DCF製のテント(今泉私物)

ここで言うウルトラライトとは、アメリカを縦断し、カナダ~メキシコ両国への国境をつなぐアメリカ3大トレイル(PacificCrestTrail,AppalachianTrail,ContinentalDivideTrail)を軸にしたロングトレイルカルチャーのなかで、より長く、よりよく歩く(より自然のなかに身を置く)ために荷物の軽量化をベースにしたひとつの方法論であったり、ハイカーの『歩くこと』の内面的な考察にもつながるムーブメントです。
↑私がお話するにはあまりにも恐れ多いので、ULについて気になった方はぜひご自身でお調べください。沼にハマるかも笑

アメリカ3大トレイルの中でも、ひときわその代表格であるのがPCT(PacificCrestTrail)。

カリフォルニア州をはじめ、アメリカ西部を縦断します。

このダイニーマフォンケースのブランドもまさにカリフォルニア発。

【ORUCASE】です。

引用:ORUCASE

2012年に元プロロードレーサーが創業。
ORU=日本語の”折る”から着想し、ロードにこだわらない自由なライドスタイルやあくまでファンなレースを心から楽しみながら<世界を自転車でめぐるライダーための革新的な製品を作りだす>をスローガンに、バイクパックギアを中心に展開しています。

ブランドの説明には、特にハイキングカルチャーに触れる記載はありませんが、同じカリフォルニアの土壌から生み出されたプロダクトであると言えます。

さらに、

この『ダイニーマ』『DCF』を開発し、事業展開しているのがDSM。

サイクルロードレースがお好きな方ならご存じの方もいるかもしれません。

そう、SCOTTを駆るUCIワールドチームのTEAM DSMのメインスポンサーでもあるDSMなんです。

引用:Team DSM twitter

落車などでウェアや身体に大きなダメージを負うことも多い、過酷なロードレース。数年前、チームDSMのジャージにはダイニーマが使用されているということで話題になったこともありました。

ハイキングカルチャーでいま象徴たるマテリアルのメーカーが、サイクリングロードレースのチームスポンサー。。。というのもおもしろいですね。

アメリカのロングトレイルには、自転車(や馬)で入れるところもあるようですが、

↓カナダ~メキシコ国境までアメリカを縦断するこんなトレイルも近年、人気だそうです。

ロングトレイルカルチャーの認知と自転車界のグラベル人気、実は同じ出自なのかもしれませんね。

最近は、サイクリストとハイカー両方の視点を併せ持ったイベントが日本国内でも行われるようになってきましたし、

ORUCASEをはじめ、最近のバイクパッキングギアを見ると、DCF以外にも多くのUL素材が使われているのがわかります。

裏地にX-PACを使うRESTRAP

どの分野であれ、開発者たちは違う分野の世界から開発のヒントや構想を得ることもあるでしょう。
いろいろなカルチャーが交わり、さらなる愉しみへと繋がっていくことはすばらしいことですね。

長々と話しましたが、個人的な推察に基づく間違いやうまく表現できていないところもあると思います。ご容赦ください。
皆さんの興味が少しでも広がれば幸いです。

わかる人にはわかる
わずか1.5グラムのカリッカリULなアイテム

引用:ORUCASE

いかがでしょうか。
カードケースやマネークリップ代わりにしても、さり気なくオシャレだと思います。

ではまた。
Ride your own ride.

今泉でしたー。

仙台中央店

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  • 定休日:第1火曜日 (祝日の場合翌日休み)

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