<秋のライドに潜むリスク>🐻熊との遭遇に備えるサイクリストの心得

<秋のライドに潜むリスク>🐻熊との遭遇に備えるサイクリストの心得

こんばんは!
仙台中央店のナルミです

最近、全国各地で熊の出没が急増しています。2025年には北海道・東北・北陸地方を中心に、住宅地や市街地近くでの目撃情報が過去最多を記録。温暖化によるドングリなどの餌不足、そして人里との境界の曖昧化が原因といわれています。

私たちサイクリストにとってもこれは他人事ではありません。秋は紅葉ライドのベストシーズンですが、林道や山間部ルートを走る機会が増える時期でもあります。

私も先日、宮城県の県北に位置する栗駒山を登坂中、秋田県との県境近くで、約80m先にツキノワグマを目撃しました。
グループで走っていたため、目撃後も集団で熊鈴を鳴らなしながら、熊よけのホイッスルを吹きながら走りましたが、その時の経験も踏まえて、熊と遭遇しないようにまた遭遇した際の対策を以下にまとめました。


🚴‍♂️熊に遭遇したら?覚えておきたい基本行動

熊と出会ってしまったとき、最も大切なのは「慌てないこと」です。

  1. 立ち止まり、距離を取る。 驚いて逃げ出すと、動きの速いモノを追う習性がある熊の追跡本能を刺激してしまいます。距離があるうちに静かに後退し、熊の進行方向を避けましょう。
  2. 音を立てずにゆっくり離れる。  自転車を盾にしつつ、熊から目を離さずに後ずさりします。熊が立ち上がっても威嚇のことが多く、すぐに襲ってくるとは限りません。
  3. 近距離での接触時は、最終手段として身を守る。 リュックや自転車を間に挟み、防御を優先します。熊スプレーを携帯していれば、風上から数メートル距離をとって噴射。

ライドにおすすめの熊対策グッズ、対策

山道を走るサイクリストが携帯しておくと安心なのがこちら・・・

  • 熊鈴(ベアベル)
    ハンドルやサドルバッグに取り付けて、走行中に音を鳴らします。人間の存在を熊に知らせることで、遭遇そのものを減らせます。 ▶️音量調整できるタイプや、静音モードに切り替え可能なモデルがおすすめ。
  • 熊スプレー(カプサイシン噴射)  緊急時の最終手段。ザックやフレームバッグにすぐ取り出せるよう装着を。使用には風向きと距離感の練習が必要です。
    実際に噴射せずに、事前に使用手順を練習しておくことも大事な備えだと思います。
  • GPS・スマホアプリ連携
    熊の出没情報をマップ表示してくれる地域アプリも登場。出発前にルート確認を習慣にしましょう。

目撃情報が頻発している地域に近寄らない。単独で行動しないということも大切だと思います。

  • 食べ残した補給食を落としたり、捨てたりは絶対にしないようにしましょう!熊に限った事ではありませんが、そういった状況を学習した野生動物は、その場所に頻発するようになると言われています。

※熊鈴は装着する場所によって、音が出ない場合があるので事前に鳴動するか?必ず確認しましょう。

サドルの後端に付けると段差がある所では鳴りますが、何も無いところでは意外に音は鳴りません。

サドルの前方に付けたほうが音が鳴ります。但し下の写真のようにシートポストが傷つくので、シートポスト側の鈴が当たる箇所に保護テープを貼るなどの対策をすると良いと思います。特にカーボン製のシートポストを使用している方は気をつけましょう!

また、車体前部、ヘッドチューブ辺りに接触すると下写真のようにズタズタに塗装が剥がれます。これはかなりショックですね・・・上記同様、該当箇所に保護テープを貼るか、装着する場所を変えましょう。


自然と共存する意識を持って走ろう!

山道ライドの魅力は、自然の中を走る気持ちよさにあります。

しかしその自然は、熊たちの生活圏でもあることを忘れてはいけません。

「鈴を鳴らす」「ルート情報を確認する」「一人で山奥に入らない」——そんな小さな行動が、自分と仲間の安全を守ります。

秋のライドを楽しむために、熊との“共存マナー”を装備の一部に。

自然をリスペクトしながら、安全にペダルを回しましょう。

今回、紹介させて頂いた熊鈴や熊よけのスプレーは、仙台中央店でも取り扱いがございます。自転車に乗らない方でも対策品としてご検討されている方は、ぜひご来店下さい!

仙台中央店

  • 住所:仙台市青葉区中央2丁目4-6
  • TEL:022-398-8195
  • FAX:022-217-8195
  • 営業時間:11:00~19:00
  • 定休日:第1火曜日 (祝日の場合翌日休み)
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