沿革

沿革

老舗専門店が描く二輪の未来

年表

インタビュー

設立のキッカケを教えてください。

会長:1942(昭和17)年に、初代創業者である私の父が個人営業として「早坂自転車店」を創業しました。当時は自転車屋があちこちにありましたから、その位自転車屋が重宝されていたんだと思いますよ。その時代は道路状況も今より良くありませんでしたから、パンク修理したらすぐパンク…なんて事は良くあったものです。

早坂 忠 会長

▲ 早坂 忠 会長

私は仙台商業高校出身なんですけど、父が仙台商業に入れたのも家業を継がせようと思っていたからなんですよね。私は継ぐつもりは全く無かったんですけど(笑)。高校3年生になって、企業から指名され就職が決まったんです。担任の先生が父に「就職が決まりました」と言ったら、たちまち顔色が変わって「後継がせる為に学校に入れたんだぞ!」って本気で怒られました。その時初めて、自分は自転車屋継ぐんだって思いましたね。周りからは将来性の無い仕事だから辞めろなんて言われましたが、親父の顔を見たら継がない訳にはいかないなと。でも今考えてみると、これで良かったなって思っていますよ。

宮城県・山形県に13店舗(2017年8月現在)展開されていますが、店舗をどんどん拡大していった理由を教えてください。

会長:当社の商品を大学生協で取り扱っていただくようになり、どんどん商品が売れていったのですが、お客様から「売るだけでアフターフォローはしてくれないのか」というお叱りを受けまして…。そこで、元々産業廃棄業者が数社あった大橋のたもとの土地(現在の大手町店)を買って新しいお店を建てようと思ったんです。しかしいざ建てようかという時に景観論争になってしまい、苦労の末何とか了承を得て1985年に大手町店をオープンさせました。

現在は東北6県の国公立大学、仙台市の大学生協の指定店、みやぎ生協の提供店、諸官庁や各団体、法人様の指定店となるなど、色々な面で皆さんにお世話になっております。だからこそ、手抜きは出来ないというのが我々の原則。「売ればアフター付き」というのは、お客様から教えられた言葉なんですよね。お客様と共に、原点であるアフターフォローが出来る場所をと、店舗を拡大してきた結果が現在なんです。この他にも、EBeanSや仙台PARCO、泉パークタウン タピオ、三井アウトレットパーク、ザ・モール仙台長町、東一センタービルなどの商業施設にも声を掛けていただき、期間限定ショップとして出店させていただいております。

近年、自転車は量販店で一つの目玉商品として扱われる事が多くなりました。「どこで自転車を買いますか?」と聞いても、「自転車屋で!」と答える人が随分と減ってきました。それに比例して、パンクやブレーキなどのトラブルの時に修理出来るお店が見つからない、いわゆる“修理難民”が増えてきています。うちはお客さんにそういった思いはさせたくない。かつてお客さんから教えられた通り、“売りっぱなし”ではなく、アフターフォローを今後も続けていきたい。そうすればお客様はもちろん、「ハヤサカで働いてみたい!」という社員も集まるんじゃないかと思うんですよね。

求める人材像は?

会長:年々、自転車やバイクを修理出来る“職人”が少なくなっています。自転車、バイクを買ったはいいけれど修理が出来ない“修理難民”が今後沢山出てくると思うんです。だからこそしっかりと技術を教えて、お客様の安心と安全を基礎に信頼されるサポートが出来る社員を育てるのが我々の義務だと思っています。

早坂 武 社長

▲ 早坂 武 社長

今後行っていきたい事は?

会長:我々専門店は、お客様に長く商品を愛用していただけるようにする義務があると思っているんです。実際に仙台中央店では定期的にパンク修理などの講習会を行うなど、今後も商品に愛着を持っていただけるよう活動を広げていきたいです。

常務:様々なアクティビティ系のイベントを積極的に開催する事により、自転車、バイクの楽しさを伝えていきたいと考えています。特に最近注目されているのは「ストライダー」。2歳から使用出来るペダル無し自転車で、足で地面を蹴って進む事からバランス感覚や大切な筋力を養うのにおすすめの乗り物です。お客様に実際に触れ合っていただけるように、「ストライダー」の体験試乗会も開催しています。

ビズプロをご覧になっている皆様へ

社長:小さいお子さんからシニア層まで、幅広い世代のお客様と一生お付き合いしていきたいと考えております。自転車やバイクの世界はまだまだ奥が深くて、幅も広くて、楽しい世界ですので、一緒になって愉しんでいけたら嬉しいです。そのためにも安心と安全、信頼を基礎に、社会から期待される会社、二輪文化の創造を目指します。

早坂 理 常務

▲ 早坂 理 常務

常務:当社では、二輪車がお客様にとっての人生のスパイスになって欲しいという思いを込めて「SPICE OF LIFE」という言葉を提唱しています。時代が変わろうが、健康や美に対するこだわりは変わらず、自転車やバイクの愉しさも変わらないと思います。今後もこの想いを大切に、二輪を通じて、愉しさと豊かなライフスタイルを提供し続け、皆さんに感動を届けていきたいです。是非、今後のハヤサカ・グループに期待してください!

2018年9月30日まで、情報サイトビズプロ様に掲載されていたインタビューをウェブサイト閉鎖に伴い転載。